2013年9月8日日曜日

プロフェショナルについて考える


ショコラ保育園では、異年齢保育(兄弟保育)を0-1歳、1-2歳、3-5歳で集団で保育をしています。

某公共放送の番組のタイトルですが、勿論、無関係です。(笑)

職業柄、生死に近い部分で仕事(医療介護)をしているので特に感じるのですが、
プロの仕事は、”リスクをどれだけ取れるか?”だと思います。

物づくりの”匠”は、モノ(製品)になるかならないか?の勝負
スポーツ選手は、身体が壊れるか?の勝負
医療では、極端なところ、”生死”の勝負です。
子供と働き盛り世代、高齢者、超高齢者、障害の有無や生活環境、本人の気持ち...etc
で、治療や指導が変わります。100歳の人に、本人の苦痛になるよう事を強要して”長生きしてね!”なんていうのは??と私は思います。

何事もリスクを伴うし、メリットとデメリット、薬なら作用と副作用があります。
#06.友
保育園(福祉施設も)では、水戸のご老公様の印籠のような言葉があります。

”危険!なので、**します(又は出来ません)”

no risk no returnどころか、 no risk  bad return (結果最悪)になります。
高齢者であれば、上げ膳据え膳にすれば、寝たきりになります。

身体も心も伸び盛り、育ち盛りですから、それはもう、ぶつかったり、けんかしたり、、。
そして、年長さん達にとっては、やはり運動面や学習で不安を感じる事もあるでしょう。

それでも、こだわりたい部分は、郷中教育の原点”人間力”。”コミュニケーション力”が大事だと思うからです。 公園で遊ぶ集団で遊ぶ子供たちが街中ではとても少なく、放課後の校庭や公園でも子供たち締め出され、ガキ大将が居ない。家の中で数人で遊ぶ。そんな時代になっています。

大きな集団になる保育園では、出来るだけ壁のない生活を過ごしてほしいし、生きる力をつけてほしいのです。それが、大きな異年齢集団であることの意味だと思います。

#187.ひとつひとつねなので、”危険だから壁で仕切る”とか”危険だから小集団にする”とか”コストがかかるから小規模にする保育”というのは、とても安易。
 プロの仕事は、リスクを”ゼロ”にすることではなく、”コントロール”することです。
運動面や学習面に不安があれば、補強プログラムをたてるとか、
リスクに対しては、最小限に留められる対策をたてるとか。。

それが、プロの仕事なんだと思うのです。
待遇面などもあり、なかなかプロを育てる環境としては厳しい部分もありますが。。

まだまだ、理想とする”プロ”の集団になるには、数年はかかるのかもしれません。



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